週末FPのRiki × お金・育児・医療のお話

平日はサラリーマン、週末はファイナンシャルプランナー。お金・育児・医療のネタを中心にお話したいと思います。少しでもためになれば幸いです。

幼少期から金銭感覚を身に付けるメリットとは?FP父のお金の教育。

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子どもに対してお金の教育をされていますか?

日本ではお金の話はタブー視されており、お金に執着しないことが美徳とされがちです。

とはいえ、世の中は資本主義で、世の中はお金が動くことで成り立っています。

働いて収入を得て、その収入から消費をして、貯蓄や投資もしています。

こうしたお金の動き、大切さを幼少期から学ぶことは、金銭感覚を養うだけでなく、様々な波及的メリットがあります。

今回は幼少期からお金教育をすることのメリットと我が家におけるお金の教育をご紹介します。

 

 

我が家は4歳からお小遣い制

お金の教育をするには実際にお金の管理を子どもに任せることが一番です。

我が家の長男は4歳の幼稚園児ですが、お小遣い制にしています。

 

お小遣いを始める前の長男はこんな子でした。

  • お出かけのたびに玩具やお菓子をねだる
  • せっかく買ってあげた玩具はすぐになくす
  • お金はいくらでもあると思っている

これではいけないと思い、いつも玩具やお菓子は買えるわけではないこと、お金は無限にあるわけではないこと何度も説明しました。

しかし、幼少期の子どもに口だけで説明しても到底理解できるわけがありません。

 

そこで思い切ってお小遣い制にしてお金の管理を任せることにしました。

お小遣いをもらってすぐに使い切るのも良し、貯金して欲しいものを買うのも良し。

自分でやり繰りすることでお金の使い方、大切さを学んでもらおうという事です。

そして、4歳の誕生日を機にお小遣い制を導入しました。

 

お小遣い制を始めてからの変化

お小遣い制を始める前に子どもによく言い聞かせました。

「これまでは欲しいものをお父さんとお母さんが買ってあげてたけど、これからはお小遣いあげる。欲しいものがあれば、お小遣いを使って買いなさい。」

 

思いの外、長男はお小遣い制がうれしかったようです。

自分の財布を用意して、置き場所もしっかりと決めて、お金を管理するという考えがさっそく芽生えました。

 

ちなみに、我が家では毎週お小遣い日を設けています。

4歳児にとって月に1回のお小遣いは少しスパンが長いと思ったのと、最初のうちはお金を使う&貯めるという行動をなるべく短いスパンで経験させたいと思ったからです。

 

足し算、引き算など計算の概念を覚える

親からお小遣いをもらう以前に祖父母や親戚からもらったお小遣いがあったので、財布には小銭が何枚か入っていました。

「100円玉が2枚で200円」「10円玉と100円玉で110円」などと教えてあげると、興味を持ったようで色々な組み合わせを試していました。

100円の足し算はできませんが、10円の足し算程度なら少しはできるようになりました。

 

また、初めて自分のお小遣いで玩具を買った時、お釣りを貰って戸惑っていました。

でも、もう少し大きくなれば、引き算の概念が理解できるようになるでしょう。

 

我慢する力が自然と身につく

お小遣いを始めた当初から長男は欲しい物を決めていました。

しかし、所持金が少し足りませんでした。

 

長男が

「いくら足りないの?」

と聞くので

「お小遣い2回分足りないね。2週間待とうか。」

と答えました。

 

4歳児にとって2週間は長かったと思います。

しかし、玩具を買うという目的を達成するために長男は2週間しっかり我慢をできました。

今までであれば、「何で買ってくれないの?」「これがダメならあれは買える?」というやり取りがありましたが、自分のお金で買うという意識が芽生えたおかげでそういった不毛なやり取りは随分と減りました。

そして、自分で買った玩具を大切にしている姿を見ると親としてもうれしいものです。

 

欲しいもの、必要なものを区別する力がつく

お小遣いは限られていますから、本当に欲しいもの・必要なものを自然と考えるようになります。

例えば、デパートにあるガチャガチャを見れば、面白そうだからやりたいとなるのはごく自然なことです。

 

そういった時に親が間に入って問いかけてあげましょう。

「それは本当に欲しいもの?必要なもの?」

問いかけに対して考えることで、子どもの金銭感覚は磨かれていきます。

 

逆に、そこまで欲しくないけどその場の勢いで買ってしまったという失敗をすることもあると思います。

しかし、無駄遣いをしてしまって本当に欲しいものが買えなくなれば後悔するでしょう。

「本当に欲しいかどうか?必要かどうか?」を考えることの大切さを学ぶ良い経験です。

 

お小遣い制の注意点

一番大事なことは親がお小遣い制のルールをしっかり守ることです。

週に1回あげるという時間的なルールだけでなく、お勉強や習い事に関するものはお小遣いじゃなくて親が買う、あるいはお菓子ばかり買わないとか、家庭の方針によって予め決めましょう。

そしてそのルールは子どもにしっかり理解させましょう。

 

お小遣いと言えど、子どもにとっては大事な収入であり、家計の一つです。

親が曖昧なルールでお小遣いをあげていては、せっかく芽生え始めた子どもの金銭感覚も育ちません。

 

お金で買えない幸せも教えること

自分でお金を使うことで、子どもは初めてお金の価値や大切さを理解し始めます。

しかし、同時にお金では買えないものもあることをしっかり教えましょう。

これも大事なお金の教育の一つです。

 

長男に

「お金がいっぱいあって欲しいものも色々買えるけど、お父さんとお母さんがずっと家にいなかったらどう思う?」

と聞くと、しばらく考えて

「それはいや。」

と返答しました。

 

「じゃあ家族で一緒にいる時間はお金で買える?」

と聞くと

「買えない。でもお父さん、お母さん、弟とみんなずっと一緒にいたい」

と答えました。

 

小さいながらもお金で買えない幸せがあることを理解していて親として嬉しかったのを覚えています。

しかしながら、実際問題お金はとても大事です。

一定の幸せはお金で買えることも事実ですから。

 

とはいえ、お金がいっぱいあっても苦労している人もいますし、逆にお金がなくても幸せな生活を送っている人もいます。

お金の教育をするということは、お金の使い方あるいは稼ぎ方を教えることがゴールではありません。

お金を上手に管理して、自分や家族の生活を豊かにする、友人との良い関係を作る、といった事を伝えるのが何よりも大切だと考えます。

 

 

Riki