週末FPのRiki × お金・育児・医療のお話

平日はサラリーマン、週末はファイナンシャルプランナー。お金・育児・医療のネタを中心にお話したいと思います。少しでもためになれば幸いです。

NISAかiDeCoか?若い世代はどれを選ぶべき?

NISA

4月から新社会人となり、初めての給料をもらった方も多いと思います。

初めての給料を何に使うか楽しみだと思いますが、同時に将来に向けた資産形成についても考えて頂きたいところです。

近年はNISAやiDeCoなど長期投資を促す非課税制度が用意されていますので、これらを有効活用しない手はありません。

一般NISA、積み立てNISA、ジュニアNISA、iDeCoなど多くの非課税投資制度がありますが、新社会人など若い世代にとってどれを選ぶのがベストなのでしょうか?

 

 

NISAは積み立てNISAで決まり

まずはNISAを検討してみましょう。

すでに成人している方が対象だとして、ジュニアNISAは除外しましょう。

一般NISAか積み立てNISAのどちらからか選択することになります。

 

一般NISAは、年間120万円の投資までを非課税金額枠として設定でき、非課税期間は5年間です。

しかし、まだ若い世代が長期の資産形成を考える上では、5年間という非課税枠は少し短すぎます。

 

一方の積み立てNISAは、非課税金額枠は年間40万円と少なめですが、非課税期間は20年間と長期投資に向いています。

よって、若い世代の皆様には一般NISAよりも積み立てNISAをおすすめします。

 

ちなみに、積み立て投資の運用において、5年間の運用成果となると、運用をしたタイミングで成果に大きなバラつきがでます。

5年の間にリーマンショックのような大きな金融危機があると、5年間の運用では良い結果を残すことが難しいでしょう。

しかし、20年間となると、長い期間中に景気変動はありつつも、最終成果はプラスとなることが多いようです。

こういった点からも若い世代には積み立てNISAを推奨します。

 

老後資産形成に向けてiDeCoも最大限に活用すべし

NISAに加えて検討して欲しいのがiDeCoです。

iDeCoは「個人型確定拠出年金」という名前の通り、年金制度であるため60歳まで受け取ることができません。

しかし、拠出金の全額が所得控除され、受け取り時にも税制面の優遇があるなど、非常に魅力的な制度です。

 

つみたてNISAと合わせてiDeCoも始めることができれば、理想的でしょう。

とはいえ、若い世代は収入も多くなく投資に回せる金額も限られています。

両方を始めるのが難しい場合、まずは積み立てNISAを優先して始めましょう。

iDeCoは60歳まで引き出すことができませんが、積み立てNISAであれば必要時にいつでも引き出すことができます。

まずは積み立てNISAで少しずつ長期の資産形成を始め、収入が増えてくればiDeCoによる老後資産の形成も始めましょう。

いざという時には積み立てNISAから融通すればよいのです。

 

Riki