週末FPのRiki × お金・育児・医療のお話

平日はサラリーマン、週末はファイナンシャルプランナー。お金・育児・医療のネタを中心にお話したいと思います。少しでもためになれば幸いです。

低金利時代!学資保険は必要か?ジュニアNISAはどうなの?

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子どもが生まれたら学資保険を考える人が多いのではないでしょうか?

 

我が家も長男が生まれた際には何の考えも無しに学資保険に加入しました。当時はFPの資格ももっていなかったですし、学資保険は入るものという刷り込みもありました。

しかし、今は稀に見る超低金利時代。かつては満期後の返戻金もそれなりだったかもしれませんが、今の時代はそれほどいいものではありません。

それにジュニアNISAなど新たな金融商品も登場しています。

 

今回は学資保険やジュニアNISAの特徴、そのメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

学資保険の特徴とは

ほとんどの方がご存知かと思いますが、学資保険とは保険料を支払っていき、ある年齢になったら祝い金や満期金として給付金が受け取れる金融商品です。

 

貯蓄との違いとして、万が一契約者が死亡した場合などには保険料の支払いが免除される特徴があります。

そして、支払いが免除された後、将来支払われる予定であった祝い金や満期金は予定通り受け取ることができます。

また、保険会社によっては子どもの医療保険を付けられるものもあります。

 

学資保険のメリット・デメリット

一般的な貯蓄と比較した場合のメリット・デメリットについてご説明したいと思います。

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学資保険のメリットはリターンの高さと親に万が一があった場合の保障です。

デメリットとしては流動性の低さです

貯蓄は苦手、あればあるだけ使ってしまうという方は学資保険の加入を検討してもいいでしょう。

 

学資保険の返戻率(リターン)は本当に高いのか?

保険会社は様々な学資保険を販売しており、高いもので返戻率が110%以上の商品もあります。要するに満期になれば、今まで支払った保険料総額の110%以上の満期金が受け取れるということです。

 

2018年12月現在、メガバンクの普通金利は0.001%程度ですので、通常の予貯蓄と比べればかなり大きいリターンかと思います。

ただ、返戻率110%を年利に換算すると、およそ1.0%前後になります。

 

この程度であればよりリターンの高い金融商品があるのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

そして、学資保険と同様に教育資金を貯める手段としてメジャーなのは、ジュニアNISAではないでしょうか?

 

ジュニアNISAの特徴とは

ジュニアNISAとは、日本在住0~19歳の子ども名義でジュニアNISA口座を開設し、親が子どもに代わって株や投資信託で運用を行うというものです。

 

年間の投資上限は80万円、非課税期間は最長5年間として、投資の運用益や配当に税金がかからないという仕組みです。

つまり合計400万円までは、投資に対する利益に税金がかからないという事です。

通常、株式投資信託等による売却益には20.315%の税率で課税されますので、これが非課税になるというのは非常に大きなメリットです。

※ただし、子どもが18歳(厳密には高校3年生の1月まで)を迎えるまでは引き出しができません。どこまで増やせるかは運用次第ですが、元本割れするリスクもあります。

 

ジュニアNISAに向いている家庭

学資保険と比べて、ジュニアNISAは運用期間が最長5年と短くなっています。つまり短い期間で大きめの金額を積み立てたい方にはジュニアNISAが向いていると言えます。 

例えば、共働き家庭で資金にも余裕があるのであればジュニアNISAがおすすめです。

資金に余裕があるうちに短期で大きめの積み立てを行い、将来に備えることができます。

 

また、子どもが中学・高校と進学していくうちに塾や部活など教育費用も少しずつ増えてきます。

さらに、私立に行かせる場合は高額な学費も家計の負担となります。

教育費用が増え、貯蓄が難しくなる前にジュニアNISAで短期的に積み立てを行い、将来に備えるという手もあります。

 

ジュニアNISAのデメリット

ジュニアNISAの一番のデメリットはやはり18歳になるまで引き出せないというポイントです。

 

しかも18歳になったからすぐに引き出せるわけではありません。上でも少し述べましたが、高校3年生の1月になるまでは引き出すことができません。(4月に18歳になったとしても、翌年の1月までは引き出せません)

つまり、推薦入試やAO入試なでの通常よりも早くに合格が決まった場合など、初年度納入金の支払いに間に合わない可能性もあります。

 

引き出すタイミングに自由が利かないという点を不安視する方はつみたてNISAを検討してみてはいかがでしょうか?

つみたてNISAは20歳以上の本人が運用を行うことになり、非課税枠も40万円と少なくなりますが、非課税期間は20年と長くなります。

 

教育計画が途中で変わった、家計が急変したという場合でも、つみたてNISAであれば途中解約して現金化することができます。

ジュニアNISAよりもフレキシブルに運用したいという方はつみたてNISAをおすすめします。

 

学資保険?ジュニアNISA?積み立て方法を選ぶポイント

世帯収入、子どもの教育プラン、投資に対する考え方などでマッチする積み立て方法は変わってきます。

元本割れのリスクがあっても高い収益性を求めたいのか、あるいは安定性を重視し、元本がそれほど増えなくても確実性を重視したいのか、よく考えましょう。

 

安定性を重視するのであれば学資保険一択です

様々な商品を比較して、返戻率の良い商品を選んでください。

 

一方、低金利政策による影響で学資保険のメリットが小さくなっていることも事実です。

多少のリスクを負ってでも資金に余裕がある方はジュニアNISA、あるいはつみたてNISAがマッチするのではないでしょうか。

 

ちなみに我が家では長男の時には学資保険に加入しましたが、次男にはつみたてNISAで教育資金を用意しようと考えています。

ジュニアNISAのように短期で積み立てる資金力はありませんし、かと言って学資保険ではリターンが小さく加入のメリットを享受できません。

間をとってつみたてNISAを検討中です。

 

Riki