ハイハイしない?シャフリングベビー?歩けるまでに必要なサポート
シャフリングベビーってご存知ですか?
我が家の次男がそうです。
いつまで経ってもハイハイしない、うつ伏せを極端に嫌がる。
近所のかかりつけ医に「シャフリングベビーですね」と言われました。
今回はシャフリングベビーについて、その特徴や必要なサポートをご紹介します。
そもそもシャフリングベビーって何?
まず多くの方はシャフリングベビーという単語を知らないと思います。
私も妻から「うちの子、シャフリングベビーらしい」と聞いて初めて知りました。
シャフリングベビーの特徴
シャフリングベビーの子にはいくつか特徴があります。 全てが当てはまるわけではありませんが、確率的に高いのは以下の特徴です。
- うつ伏せになることを嫌う
- 寝返りをしない、あるいはするのが遅れる
- ハイハイをしない
- 足を床につけたがらない
- 脇を支えて抱えても、足が曲がったままで床に足を踏ん張らない
- 座った状態のままお尻でズリズリと前進する
上述の特徴以外に、シャフリングベビーの兄弟や両親もシャフリングベビーだったという調査結果もあるようです。
ただし、これら以外の運動能力や知性の発育に関しては正常です。
我が子の特徴
我が家の次男は上述の特徴がすべて当てはまっていました。
「二人目はお兄ちゃんを見て育つから早いかなー」と妻と話していたのですが、いつまで経ってもハイハイする気配がなく、健診の時にシャフリングベビーと診断されました。
しかし、先生は不安をあおる様なことは一切言わずに、妻に対して、
「心配いりません。必ず他の子と同じように立って歩けるようになります。」「ゆっくり見守ってあげてください。」
と仰ってくださったようです。
シャフリングベビーに必要なサポートは?
シャフリングベビーは掴まり立ち、歩き始めが平均よりも遅い傾向があります。
しかし、その後は通常のスピードで発達が進むため、神経質にならずに赤ちゃんのペースを大事にして見守ることが大事と言われます。
とはいえ、親としては不安なものです。
我が家は次男で、かかりつけ医の先生も「心配無用」と言ってくださったので焦ることはありませんでしたが、もし長男がシャフリングベビーだったら、もっと心配したでしょうし、焦りもあっただろうと思います。
不安であれば病院で検査を
稀にですが、シャフリングの原因として、発達障害や脳性麻痺などの病気が隠れていることがあります。稀にです。
不安を感じたら、まずは小児の専門病院に行くことをおすすめします。
検査の結果、脳神経や関節・筋肉に異常がないことが分かれば親も安心できますし、万が一異常が見つかった場合は、早期からリハビリテーションなどを行うこともできます。
自宅でできるサポート
我が家がかかりつけ医の先生からおすすめされたサポートとして、
- 膝を伸ばす感覚を覚えさせてあげる
- 足の裏を床につける感覚に慣らせてあげる
というものでした。
膝を伸ばす感覚を覚えさせる
こんな感じに後ろから支えるように抱いて、膝を伸ばしてあげます。
シャフリングベビーの子に足りない膝や腰回りの筋力がつくようです。
次男はこのポーズが気に入ったようでニコニコしていました。
足の裏を床につける感覚に慣れさせる
シャフリングベビーの子どもは足の裏を床につけることを嫌がります。
床に足をつけようとしても、そのままぐにゃっと膝を曲げてしまったり、つま先立ちをしようとしたりします。
そこで小さめの子ども椅子を用意してそれに座らせることをすすめられました。
椅子に座ることで必然的に足の裏を床につけるので自然と感覚に慣れてきます。
1歳5か月となった次男の今
1歳5か月となった今、次男は結局ハイハイをすることなく、掴まり立ちをするようになりました。
ただ、移動手段は相変わらずお尻を器用に動かしてズリズリと前進します。
おかげでズボンのお尻のあたりは常にボロボロです。
他の同い年の子どもたちはすでにスタスタと歩いているのでやはり「立つ・歩く」という発育面に関しては少し遅れているようです。
とはいえ特に心配はしていません。
かかりつけ医の先生から問題ないと言われていることもありますが、それ以上に次男の個性だと思っています。
本人からすれば、「わざわざ歩かなくてもお尻で進める」「敢えて立って歩く必要はない」という感覚なのでしょう。
食事もよく食べるし、ニコニコとよく笑うし、本人が楽しければそれでよいのです。
同様の悩みをもつお母さま、お父さま方へ
シャフリングベビーの親御さん、あるいは子どもの発達が遅いとお悩みの親御さんはたくさんいらっしゃると思います。
そういった親御さんに対して私が言えることは「焦る必要はありません」という事です。
言い換えると焦っても仕方ないのです。
子どもの成長は100人いれば100通りのパターンがありますし、一概に比較はできません。
我が家の長男も発語が遅く、少し心配していましたが、あっと言う間に言葉を覚えて今では幼稚園イチのおしゃべり上手です。
(幼稚園ではお喋りが過ぎて叱られることもあるようですが)
子どもの個性として親が温かく見守ってあげることが大事です。
親御さんが焦ったり、無理なトレーニングをさせれば子どもの負担にもなりかねません。
どうしてもという場合はかかりつけ医に相談の上、必要なサポートをしてあげるとよいでしょう。